松久と流通株買い占め人脈
●秘史「乗っ取り屋」 暗黒の経済戦争
有森隆+グループK著(だいわ書房)より
<東京地裁の決定が下された夜、築地の料亭「金田中」で"祝勝会"が開かれた。この席には、秀和の小林、中曽根康弘のブレーン的存在で、かつまた流通業界の影の仕掛け人とも呼ばれ、小林とは30年来の友人でもある不動産業界・松久社長の神谷一雄などが顔を並べ、脳梗塞で入院中の清水も、病院を抜け出し無精ヒゲにステッキ姿で現れた>(P253より) |
この部分は佐野眞一氏がダイエーの中内功氏を描いた「カリスマ」からの引用とのことです。
"秀和の小林"とは小林茂氏、"入院中の清水"とはライフコーポレーションの清水信次氏のことです。
小林氏が、忠実屋といなげやの第三者割当増資を株式不正発行として訴え、勝訴した夜の場面です。
神谷一雄は、政界と経済界をつなぐフィクサーとして、流通業界では名が通った存在であった。中曽根首相の政治団体「山王経済研究会」を舞台に、多数の経済人を一つにまとめ、中曽根を支える影の男といわれた。中曽根とはこの研究会が結成されて以来の付き合い。中曽根民活時代には、極秘情報を求めて、神谷のもとにデベロッパーや流通業者が日参したという。(P253-254より) |
●秀和・小林茂の静かすぎる死
2011年5月23日-BOSSの独り言
バブル経済が破裂したあと、AIDSと呼ばれた企業群があります。 その企業とは、麻布建物、イ・アイ・イ、第一不動産、秀和の4社です。 その小林さんが、4月末に亡くなりました。私はすぐにそのことを教えてもらったのですが、いつまでたっても死亡記事が新聞に出ない。新聞社の人が誰も知らないということはないはずですから、ということは取り上げる価値もない、と判断したのでしょうか。 |
この小林氏、清水氏、神谷氏の3名が役員に勢揃いしている公益法人があります。
☆(一財)小林国際都市政策研究財団
東京都中央区銀座8-5-4 RBM銀座オフィス
理事長 | 小林茂 | 秀和の元オーナー社長 |
理事 | 清水信次 | (株)ライフコーポレーション代表取締役会長兼CEO |
理事 | 神谷一雄 | 松久(株)代表取締役社長 東京岐阜県人会 名誉会長・理事 (公財)青雲塾 理事 ※中曽根元総理関連財団 |
第114回国会 予算委員会 第16号
1989年5月25日(木曜日)
稲葉誠一議員→中曽根康弘議員
リクルート事件関係の質疑より
※国会議事録で神谷氏の名前が登場するのはここだけです。
○稲葉(誠)委員 あなたが江副さんを最初にお知りになったといいますか、会われたのはいつごろのことなんですか。 |
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